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2020/09/14

野の医者は笑う ①

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『居るのはつらいよ』の東畑開人さんの2015年の本である。

副題は「心の治療とは何か?」である。(誠信書房)

『居るのはつらいよ』より前に書かれているが、同じ沖縄での経験が素材になっている。

オモシロ、オカシク、読める。臨床心理学を考えていく上での周縁領域、もっといえば、際物的な心の「野の医者」の話である。

印象に残ったところ。

*「潜在意識」には神が宿っている。(「無意識」の場合は、神がいないということが前提になっている。)

*だから、「潜在意識」という言葉が、野の医者と臨床心理学を分かつ分水嶺なのだ。彼らは潜在意識という言葉を使って、神が心の奥底に棲んでいるという思想を知らず知らずのうちに表現している。野の医者がよく言う「ありのままの私」「私らしい生き方」「本当の自分」とは、実は神様のように光り輝く自分のことだ。

*臨床心理学は宗教の末裔であると同時に、学問でもある。学問は常識が疑われ、地面がゆらゆらと不安定になったときこそ、逞しく成長することができる。

*野の医者~思い込みが真実ってノリですよね?

*仏教で言えば、浄土真宗だ。他力本願ならぬ、潜在意識本願である。

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