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2020/06/30

横道世之介

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原作は吉田修一である。

横道世之介はフツーの人であり、のん気、お人よし、純朴、おっちょこちょいでもある、愛しい存在である。

積極的に人のために行動するというのではない。しかし、人を傷つけようとはしない、貶めようとはしない。思わず人に手を差し伸べてしまう優しさを持っている人物である。

目立たないが、存在しているだけで、ほっこりさせてしまう人。私の青春時代にも、そういう人はいたような気がする。

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2020/06/28

新対話篇

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東浩紀さんの対談集である。(genron)

対談相手は錚々たる人たちであり、それぞれ面白かった。

私が特に印象に残ったのは、中沢新一、加藤典洋、國分功一郎、高橋源一郎との対談である。

*いや、〈哲学への権利〉より〈哲学への欲望〉だ。〈哲学への欲望〉が〈哲学への権利〉に先行しているのだ。(國分)

*いまの情報環境を前提にして、そうした人間関係の空間をいかに再構築するか、それが文学や哲学、芸術を守ることにつながる。現代思想の言葉で言えば、「交換の空間」とは異なる「贈与の空間」をどう再構築するかです。リスク回避という数値化の原理に対して、家族の空間、愛の空間をどうつくるのかと言ってもいい。(東)

*ゲームをプレイするというのは、ゲームがほんとうの世界だと思うということではなく、ゲームのシステムを「信じる」ということです。そのように人生を信じている。(東)

*実際、傷が癒えるとは、そもそも当事者ではなくなるという意味でもあるはずです。つまり、当事者は当事者ではなくなることを目指して努力しているとも言える。……批評家や哲学者は第一印象になんども戻らねばならない。(東)

*ifがないと、ほんとうは「過去に人々が見ていた未来の可能性」は掴めないんですよ。大事なのは、過去の時点では、そこには複数のifの未来があったということです。1960年代には複数の70年代の可能性があり、70年代には複数の80年代の可能性があった。(東)

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2020/06/27

愛していると言ってくれ

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1995年制作の純愛物語である。

榊晃次は耳が聞こえない、話すことができない画家である。

豊川悦司演ずるところの晃次は優しくて、カッコいい。しかし、障害もあって、心を閉ざしている面もある。

常盤貴子演ずるところの水野紘子は劇団員である。

まだ、女の子、少女といった感じである。幼い。おっちょこちょいのところもある。その素直で純なところが大きな魅力である。これが晃次の心を開かせていく力にもなっている。

矢部健一は紘子の幼なじみであり、同じ劇団にいる。

健ちゃん(健一)は、メチャいい人である。紘子は健ちゃんに猛烈に甘えている。

晃次の障害が、2人の間にある愛がうまく伝えられないもどかしさを増幅して表現している。このもどかしさは一般の恋人同士でも共感できることである。

恋人同士のズレが誤解を生む。うまく伝えられないことが不安を高める。独占したい気持ちが嫉妬も生じさせる。

好きになるとますます不安になる。信じたいのに……。相手の心の中心にもっともっと迫っていきたい。分かりあいたい……。

あの時のあの愛は真実だった。しかし、幼かった。

三年の時間は必要だった。また、愛は再び始動するだろう。

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2020/06/20

記憶にございません

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あまり風刺が効いていない。

最後は丸く収まってしまった。

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2020/06/19

カルテット

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4人とも過去を持っている。

しかし、この現在を大事にしている。

4人の仲間が楽しい。

この4人の世界が届く人と届かない人はいる。

4人の会話が面白い。

4人の役者の個性が光る。

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2020/06/14

モモ

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『モモ』は私の大好きな物語であり、名作である。

「時間」が主題であり、対比されているのは「お金」である。

モモは人の話をいくらでも聞ける子どもだが、モモ自身は譲ることができない芯を持っている子どもでもある。

映画は少々チープな作りになっているのが残念だ。

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2020/06/13

AI崩壊

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人類は科学の力によって原子爆弾を作って使ってしまった。

だから、人類はAIの利用を制御できなくなる可能性はある。

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2020/06/12

アデル、ブルーは熱い色

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2013年、フランスの作品で、カンヌのパルムドール賞を獲得した。

若い女性同士の愛と別れを描いているのだが、強い印象を残す。

アデルは18歳の高校生、エマとの恋は、その若さゆえ、あどけなさとみずみずしさが漂う。

顔のアップが多用される。会話のシーン、食べている場面も多い。

それゆえに2人が近くに感じられる。肌感覚のようなものも味わえる。

最初は平凡な女の子に見えていた2人がどんどんきれいに見えてくる。

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2020/06/11

愛の渦

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性、セックスは身体的欲望・エネルギーの発露という面がある。

それは身体的快楽を生む。

精神的快楽を生む精神的欲望・エネルギーとは少々異なるように思う。

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2020/06/10

そこのみにて光輝く

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愛と性が主題であり、貧困や犯罪の問題もある。

新しい家族を作っていくという希望が見える。

綾野剛、池脇千鶴、菅田将暉の3人の若手俳優たちが光っている。

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2020/06/08

コウノドリ2

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素晴らしいドラマをありがとう!!

赤ちゃんの誕生シーンは何度見ても涙が出る。

女性は強い。母は強い!

医師は救えなかった命に対して悔やむ。辛い!医師たちはたいへんだ。

対応する病が難しいものだから。

このドラマに登場する人たちはほんとうにいい仲間だ。家族のようなもの。

輝いているキャラクターばかりだ。

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2020/06/07

マチネの終わりに

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平野啓一郎原作の映画である。

結婚歴のある、子どももいる中年の恋愛である。

これは気になる内容だ。

結局、愛のないところに持続性はなく、愛のあるところに結びつきが生まれる。

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2020/06/03

ドクトル・ジバコ

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2人の女性を愛する。

ロシア革命という大きな歴史の渦の中で。

ジバコは医師であり、詩人でもある。

ラーラへの愛は詩として残る。

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