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2018/08/10

幸福とは何か ③

912 この本でカント(肖像画)への理解が少し進んだのはうれしかった。
〈カント〉
*実践ないし行動は現実とかかわり、現実を動かそうとするものだが、実践ないし行動の是非善悪を左右する道徳法則は、行動の場ではなく、行動する人間理性の内奥に所在するとカントは考える。
*理性がおのれの内部から道徳法則を紡ぎ出すところにカントは理性の自由と自律の証しを見る。
*「純粋な理性は独立にそれだけで実践的であり、われわれが道徳法則と名づける普遍的な法則を〔人間に〕あたえる。」(カント)
*人間の内面に人間を内から突き動かす力を見出す。それが意志だ。
*理論理性が先天的な分類項たるカテゴリーをもっていたように、実践理性も道徳法則をもっていて、それをこまかく定義していくと、義務と権利、許可と不許可といった概念ができあがる。(ヘーゲル)
*カントは現実の社会に背を向けるようにして人間の内面へと入りこみ、現実と因果の糸で結ばれることのない意志のうちに自由を位置づけ、道徳法則を位置づける。
*カントは、幸福の希求や、好ましい対象、心地よい境遇の欲求が、意志の核心をなす自由と道徳法則に結びつく、根源的な希求であり欲求であるとは考えない。
*幸福を望み、求めること~いいかえれば、自分の境遇に満足する状態が持続するのを確信した上で、その状態を望み、求めること~、それは人間の本性からして避けられないことだが、だからといってしかし、それを、義務でもあり目的でもあるようなものだ、ということはできない。(カント)
*カントの道徳理論のうちには幸福論の居場所はなかった。

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