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2018/02/28

君たちはどう生きるか

Yjimageu4y007zm あえて今回は漫画版(原作:吉野源三郎 漫画:羽賀翔一 マガジンハウス)を読んだ。

 原作は昭和12年、日中戦争が始まった年である。主人公のコぺル君は中学生、やがて学徒出陣に連なる世代である。時代に大きく翻弄された人たちである。この時代の貧困、いじめ、暴力等の問題は現代にも通ずるものがある。

 天動説を信じていた人たちを自己中心的な人たちと現代人は笑えるか。現代人も主観に偏った見方をしていないか。一方で、自分の体験から出発して正直に考えていけ、胸からわき出てくるいきいきとした感情を大切にしろ、とも言われる。この客観性と主観性の問題はなかなかに難しい。

 「自分では気がつかないうちに、ほかの点で、ある大きなものを、日々生み出しているのだ。それは、いったい、なんだろう。」
 これはこの本の中でも大きな問いだ。
 物質的なものを生産しているか否かではなく、精神的に周囲によい刺激を与えているということだろうか。その刺激はやがて素晴らしい本に結実するかもしれない。
 それとも存在しているだけで、その人は価値があるということだろうか。これはカッコよい言い回しだが、実感できている人は少数とも言えそうである。今後も考えていきたい問いである。

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