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2017/05/23

哲学対話と哲学研究

792 第76回日本哲学会大会・哲学教育ワークショップ「哲学対話と哲学研究」に参加した。
 印象に残ったところを断片的に書いておく。

 哲学対話とは、必ずしも一般の対話が重視するようには「共感」を重視しない。「物事を自分から切り離して考えることができるようにする」「日常生活から切り離して考えることができるようにする」 (共感から出発することを大切にしながらも…)
 「井戸端会議」ではない。井戸を掘っていく対話である。深く掘っていく。この場合の「深い」とはいったい何だろう?

 考える型や概念マップなるものを哲学者や哲学研究者は持っている。柔術の型のようなものである。
 それらを哲学研究者は教えてくれない。又は教えられない。自分が身に付けてしまっているから?
 だから哲学対話のファシリテーターにしろ、一参加者にしろ、場数を踏むのがいい。たくさん体験してみるのがいいということである。

 哲学史を知っていること、哲学書を知っていること、哲学者を知っていること、そして哲学を研究していることなどは確かにいいことがある。
 哲学対話のテーマ(問い)に対する選定眼、哲学対話の進め方に対する選定眼、そして、人の話を真摯に聞く姿勢や能力が養われる。
 自分の持っている知識と実際の対話を照合していくという楽しみもある。
 そして、哲学対話の中に、過去の哲学史の中では見出せないような新しい問いや新しいタイプの哲学者(考える人)を発見できる力も持てるのである。

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