« ヘヴン ④ | トップページ | 図書館戦争 »

2014/03/17

ウソをつくことは悪か

233 上司から「明日までにこれを仕上げてくれ」と言われて、内心ムカッとしているのだが、笑顔で「はい、たやすいことです」と答える。部下に対して、内心はそうは思っていないのだが、「あなたなら、うまくできる!」と言う。……この程度のウソなら、特に罪悪感もなく言える。
 しかし、もし会社の金を着服していることを隠して、ウソをついていたら相当な後ろめたさを感じるだろう。
 ウソも過去からの経緯、その時の文脈、その内容、相手との関係などによって、軽重がある。特に、自分の持っている価値観との比較によって、ウソをついたり、つかなかったりする。
 その程度のことで、いいと思う。しかし、さすがに、自分や人の生命にかかわるようなウソは、悪に近いものだろう。
 ここで、改めて確認しておきたいのは、人は本性としてウソをつきたくないという傾向を持っているのではないか、ということである。事実と自分が言っていることをできるだけ一致させておきたいという心性である。
 この心性を超えてまで、我々がウソをつくのはなぜか。
 私は何かしらの利益を感じるから、という帰着説を取る。
 その利益説(帰着説)からすると、まずは、自分にウソをつく利益は本当にあるのか、よくよく自分に尋ねるのがいい。私は自分の欲望と自分の行動ができるだけ一致するのが望ましいと考える。
 他人に対してウソをつくのも、他人の利益のためである。本当に他人の利益になっているか、分かりにくいこともあるだろう。そういう場合は、さりげなく探りを入れてみればいい。相手に聞いていくという努力を怠らないようにしたい。

|

« ヘヴン ④ | トップページ | 図書館戦争 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ウソをつくことは悪か:

« ヘヴン ④ | トップページ | 図書館戦争 »