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2013/05/18

何者①

89 朝井リョウ著の直木賞受賞の作品である。(新潮社)
 「就活」を取り上げている。確かに、人生の岐路に立たさられる重要な時期のことである。
 しかし、現代日本の就活は、本当にかわいそうなところまで追い込まれる人たちが多数生じている。その不安、疑心暗鬼、そして時に他人へぶちまけたくなる心理、それで互いに傷つけあってしまう……この微妙なあたりをよく描いている。
 どす黒い気持ちが飛び交うシーンは、根底に各人が不安を抱えているだけに、読んでいてきついものがある。これらの場面を経て、ラストは立ち直れる変化の兆しが見られるが、それほど人は簡単なものではないような気もする。
 この作品に、結構共感している自分がいる。それって、私が若いという自慢?
 いやいや、それは単に幼さが残っている現れとも言える。ビジネスライクに成りきれず、仕事(職業)そのものの意味合いをずーっと気にしているということである。
 少し古いが、三田誠広さんの「僕って何」に通ずる作品であり、それを引きずっている私がいる。

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