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2013/04/24

生きることば あなたへ ①

73 瀬戸内寂聴さんの、それまで書き綴ってきた「生きることば」を集めた本である。(光文社文庫)
 寂聴さんは今年91歳になる。
 今年90歳になる私の母が、この本を1日で読み通したと聞いて、少々驚いた。母の気力・知力と、その読ませる力を持っている寂聴さんの文章に対してである。
 私が印象に残った文章を書き記していく。
*自分の存在によって、他の誰かを一人でも幸せにするために生きている。
*生きている与えられた限られた時間に、思い残すことなく人をたっぷり愛しておく。
*人間が生きてゆくには、もちろんお金が必要です。健康が必要です。地位もほしいし、高価なものもほしいでしょう。けれども、そうしたすべてを手にいれても、人に愛され、人を愛する心がなければ、人生は殺伐としたものになります。愛する人があって、自分が愛されている自覚が、生きることにはいちばん大切なうれしいことです。この気持ちがないならば、生きていてもほんとうにさびしい人生です。
*人間は絶望する前に希望を捨ててはいけません。それは人間として傲慢なことなのです。
*だまされる能力が残されているということは、何かの恩寵ではないでしょうか。すべてがくっきりと、一分のすきもない正確さで見えてきたなら、生きる望みもなくなってしまいます。

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