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2013/03/09

おどろきの中国⑥

39 鼎談形式の「おどろきの中国」を読んできて、私が印象に残ったフレーズ、すなわち、私が納得するところの中国像に関する発言のところをピックアップしてきた。
 その中で、考えさせられたのは、日本も含めての世界の「国民国家」ということである。
 一人一人の人間が、国家というものを意識し、国家と個人が結びつき、国民というものを形成する。この国民国家というものは、大昔からあったわけではない。「近代」からと言っていい。
 日本は明治以降ということになる。そして、中国と言えば、第二次世界大戦後になってということになるのではないか。
 しかし、国民のあり方、国家のあり方は、国によってかなり異なるのであって、西欧の枠組みだけでは測れない。中国はまさに新しい形の国を作っているということになる。
 ただし、どの国にもナショナリズムという問題がある。
 そして、ナショナリズムがいい方向に作用すればいいのだが、国家間の対立や戦争に結び付く心配はある。

 私が中国を訪問した1980年の頃は、日本では中国に「親しみを感じる」と答えた人が約8割いた。それが現在では「親しみを感じない」と答えた人が8割で、ちょうど逆転している。この変化、この現実を踏まえなくてはならない。

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