« シャーロック(大いなるゲーム) | トップページ | パスカル パンセ »

2012/08/20

フランクル 夜と霧 ①

Images10 NHKテレビの「100分de名著」で、明治大学文学部教授諸富祥彦さんが解説してくれている。
 「人生には意味がある」とフランクルは言う。その意味は外からやってくる。
 「何か」があなたを待っている。「誰か」があなたを待っている。人間は自分ではない何か、自分ではない誰かとのつながりによって生きる力を得ている。何かのために、誰かのために、「悩む」ことに悩む意義がある。
 フランクルの治療理論、ロゴセラピーとは、まさにロゴス(意味)のセラピー(治療)なのだ。
 何かのため、誰かのため、というのは正直に言って、自分が年をとってきてようやく分かってきた。若いうちは自分の欲望への対応だけで精一杯であった。そういう意味では、「老いる」というのは、人生や幸福を考えるのにはいいことである。
 印象に残った文章。
*人間はどこまでも「時間的存在」である。したがって、未来に希望を持つことが、いかに精神的な支えになることか。
*たった一度でもいい、かつて本当に深く愛し合った経験があり、それが心の中に刻まれているならば、人はそれを支えにして生きていくことができる。誰かと深く愛し合えたという「思い出」が人間を最終的に救う力を持つ。
*ただ、そのことを思い出すだけで、心が豊かに満たされ、生きていてよかったと思えるような記憶。これが「体験価値」である。

|

« シャーロック(大いなるゲーム) | トップページ | パスカル パンセ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: フランクル 夜と霧 ①:

« シャーロック(大いなるゲーム) | トップページ | パスカル パンセ »