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2012/05/27

死を見つめて ③

Images15 埴谷雄高「死について」:他の生物の死の上に立っている私達の無自覚は、自分の死における自覚、つまり、死の恐怖によって、やっと双方釣り合うことになる。
吉田満「戦争体験をめぐって」:彼ら(若き特攻隊員ら)は間違いなく不幸でした。若い生命とそこに託された豊かな可能性が失われることへの痛切な嘆き……。青春を戦争の虚無の中で空費しなければならなかった絶望の深さ……。英雄的な夢ではなく、自分が若くして死ななければならないことの、せめて納得できる意味づけを求めようとした……。
大岡昇平「食慾について」:滑稽のヴェールは、その下にある人間の真実を蔽う最も厚いヴェールである。
石原吉郎(写真)「確認されない死のなかで」:死は、死の側からだけの一方的な死であって、私たちの側ー私たちが私たちであるかぎり、私たちは常に生の側にいるーからは、なんの意味もそれにつけ加えることはできない。……生においても、死においても、ついに単独であること、それが一切の発想の基点である。
神谷美恵子「自殺と人間の生きがい」:(要約すると)自殺を考える人は充実した生を生きたいと願い、それが裏返されることで自殺へと心が傾いていく。だから、どんなささいなものであっても「生きがい」を感じることが支えになっている。

 改めて思うのは、「他人の死」と「自分の死」とは全く異なるといういことである。

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