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2012/04/22

幸福論 アラン

Images59 アランの「幸福論」(白水社)では、具体的なエピソードが満載であり、それを楽しめる。
 大人の楽しみ方のように思う。若い人にはまどろっこしいかもしれない。
 今、私は体調が悪いこともあって、今回はアランが身体や病気に関して言っている部分が心に残った。
*深い悲しみというのは肉体の病気に由来する。
*ある病気の友人を見舞って。「この病気は気を滅入らせることをきみは承知なのだから、滅入ることに驚いたり不機嫌になったりしてはいけない。」

 辻邦生さんの解説がいい。アランの肝を捉えている。
*フランスの哲学はデカルト、パスカル以来、極端な観念論には向かわなかった。百科全書派や実証主義の人々もつねに具体的な現実に論拠を置き、その具体的表象をけっして消失しない限りにおいて事象を抽象化・一般化した。
*人間の生の根幹はその身体と、身体に深く結びついた精神によって作られるという<理>(リゾン)に導かれている。そして、身体は季節と天候と時間の推移を具体的に備えた地上の生活と分かちがたく結びついている。
*身体管理の<理>と精神管理の<理>が同じ根底に置かれているのがアランの思索の特徴である。
*自己に対してほほ笑み、周囲に対してほほ笑む。
*最も不運な状況に先手をうって<上機嫌>で向かうこと。

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