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2012/03/31

老いの幸福論

Images43 吉本隆明さんが3月16日に亡くなったので、吉本さんの読みやすい本を読んでいる。
 この本(青春出版社)は、私のテーマにも合っているので、参考にすることが多い。
 まずは、第1章の「「こきざみの幸福に気づく」がいい。「ちいさく刻んで考える」「大きな目標など、たててはいけない」と述べている。
*例えばいま、これを食ったらうまくてうまくて、いい気持ちになったとかいったら、それはいまとにかく幸福である、というふうに考える。
*つまりそのときに幸福感があったら幸福と思えばいいし、たまたま会社で何かあって面白くなかったら、それはそのとき不幸だと思えばいい。
 最終章の第7章「死を迎える心の準備なんてない」もいい。
*親鸞は言っている。「誰がいつ、どこで、どういう病気で、どういう死に方をするかは一切わからないし、はたからわかるはずはないし、ご本人もわかるわけはない。だから、そういうことについて言うのは無駄である。」「人間というのは寿命がきて、ひとりでに死ぬというところになったら死ねばいいんだ。」~それでは普通どおりの一般人と同じじゃないかといえば、たしかに同じなんだけど、考えに考え抜いて、結局そういう答えになっている。
*現実の身体の死なんて、明日死ぬというときになったら考えればいいのに、前からそんなこと考えてもしょうがないじゃないか。つまり哲学や宗教の死になってしまって、現実の死とは別次元に移ってしまう。
 戻って、第2章「知識より叡智が大事」も参考になった。
*その場で適応すればいい。適応できるだけの素地さえもっていれば、ほかには何も要らない。
*人間の精神内容の中には、感覚の発達とともに頻繁に変わる、社会の状態が変わると鋭敏に変化する部分と、恋愛感情のようにギリシア時代、万葉時代以来あまり変わらない部分がある。

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