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2011/02/17

貧困の克服

Imagesd7Imagesnu アマルティア・センの「貧困の克服ーアジア発展の鍵は何かー」(大石りら訳 集英社新書)を読む。
 センは偉大な経済学者・哲学者だ。アジアや世界を実に広く深く認識している。アジアの南北問題、特に貧しい国々のことを理解している。一方、中国やインドといった巨大国のことも、さらに日本の役割などもしっかりと把握している。
 断片的ながらも、印象に残ったところを記載しておく。
*センの経済学は、一言で言えば、人間中心の経済学である。
*その人間的発展ということにおいては、基礎教育をたいへん重視している。
*センの重要な概念は「潜在能力」である。
*「エンタイトルメント」とは、食糧その他の生活必需品の購買力、突然に起こる権利の剥奪からおのれの身を守るなど個々の具体的な能力のこと。
*「人間の安全保障」とは、人間の生存、生活、尊厳を脅かすあらゆる種類の脅威を包括的に捉え、これらに対する取り組みを強化するという考え方。
*普遍的価値として民主主義を掲げる。民主主義の国においては大規模な飢饉は起きない。
*アジア的価値と言われている権威主義的統治と経済的発展とは関係がない。政治的自由と個人の自由はその存在自体に重要性がある。
*アジアは世界中でただ一つだけ、地域的人権機構が存在しない悲しい空白地域である。

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