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2010/07/22

構造と力

7ns_02317175 「構造と力 記号論を超えて」(浅田彰著)は1983年出版だから30年近く経過し、52刷されている。今だに読まれているのだから、古典の領域に入っているのだろう。
 私は遅ればせながら初めて読んだ。
 80年代のニューアカの発端の書だ。その後よく聞く著名人、特にフランス哲学者の面々が登場する。バタイユ、ラカン、ドゥルーズ=ガタリなど構造主義、ポストモダンの思想家が目白押しだ。今からだと懐かしい感じもする。
 浅田氏は若いのに広く新しい本を読んでいたらしい。勉強した成果が現われている。英語、仏語などのカタカナの哲学用語が散りばめられているので、その難解めいたコトバが醸し出す雰囲気が味わえる。読者は彼の勉強成果のお蔭で、時代の最先端の思想に酔うことができた。
 彼自身が言っているように、チャート式にまとめたものであり、用語の多彩さに比して、それほど内容を深めたものではない。ただ、的確な把握と紹介がなされているので、我々もたくさん学ぶことができる。秀才の仕事ぶりだ。
 今だから、それらをある程度理解できるし、相対化もできる。ニューアカを妙にありがたがらないで済む。
 ところで、スキゾ・キッズ的な生き方とは一体何だったのだろう。浅田氏のアジテーションの産物だったのか。単なる「高等遊民」のことか。30年前には、いくら時代の雰囲気がそうであってもできなかったが、今の私だったら案外できそうな生き方のような気もする。(単純に余裕があるから?ボケてきているから?)
 この世界、この人生は、基本は「遊び」だと思うが、遊び過ぎるとつまらなくなるということも言える。これが最近の私の到達点である。

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