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2010/04/20

プライドと偏見

20051203002fl00002viewrsz150x 5人の娘の婚活はたいへんだ。
 18世紀英国のお母さん、お父さんもたいへんだ。当時、結婚は女性が生きていく上での重要な手段であるから。このベネット家のお父さんは立派だし、娘を思うお父さんの気持ちは、私は痛いほど分かる。
 婚活問題はあるにしても、このベネット家は賑やかで楽しい。家族の絆を感じて暖かい気持ちになる。
 主人公の次女をキーラ・ナイトレイは魅力的に演じた。この時代にあって、信念を持ち、自己表現ができる女性を演じている。意志が強いとともに、姉妹に対する愛情にも溢れている。これが現代女性にも魅力的に映るのだろう。
 2人の結婚というハッピー・エンドがいい。身分、家柄、財産、親戚(おばさん)関係など、現代から見ると多くの障害がありそうだが、乗り越えられそうである。それは2人とも誠実さと堅実さを持っているからである。
 結婚にとっては、財産か愛情かといった問題は今でも確かにある。しかし、やはり愛情の方だ。本当にそうなのだということを信じさせてくれる物語である。現代まで通ずる、生命力のある登場人物と物語である。
 18世紀に書かれたジェーン・オースティンの原作は現代人でも感情移入できる名作である。

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