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2010/04/19

3人称と2人称

100315_161242 ここで3人称的関係なものとして考えているのは、映画、DVD、テレビ、マンガ、小説、インターネットなどの世界での関係である。
 一方の2人称的関係というのは、家族、職場、地域などでの人間関係のことである。
 両者が異なるのは大体の人は分かる。
 例えば、3人称での死はあまり悲しくない。時には登場人物が早く死んでくれないとストーリーが先に進まないのでいらいらするなんてことも起きる。それに対して、2人称の死、例えば家族の誰かの死は大きな悲しみを伴う。
 異性に対しても、3人称としては外見がたいへん気になる。しかし、2人称の関係になれば外見より内面の感情がとても気になる。
 暴力も3人称の場合は時には痛快である。しかし、2人称では暴力はどんな場合でも居たたまれない。
 さらに例えば、映画「男はつらいよ」の寅さんのような人物は映画の中では面白いが、身近にいたらかなり嫌じゃないかとも思う。
 このように3人称と2人称では全然違うのに、現代は混同している人が増えていないか。テレビ、ゲーム、ネットなどの発展がヴァーチャルな世界を拡大しているからとも言える。
 さて、私のことだが、若い頃は3人称の世界を好んでいて、今でもその傾向はある。2人称の世界は辛さや悲しみが諸に来るので、傷つきたくないという気持ちになるからである。一言で言えば煩わしい感じである。
 さすがに現在は、2人称の関係に入らなければ、逆に喜びや楽しみも味わいにくいということが分かってきている。2人称の関係を大事にしていかないと、自分も分からない。すなわち1人称も分からない。

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コメント

そうですね。年齢を重ねてくると、3人称的関係と2人称的関係のそれぞれを楽しむことができ、またその往復運動を楽しむことができるようになってくるのがいいですね。

投稿: みやさみ | 2010/04/25 午前 08時45分

私は現実がとても辛いとき、3人称的関係を装っています。楽になりますよ。

投稿: ふぶきしろう | 2010/04/21 午前 11時48分

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