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2010/01/22

ほかならぬ人へ

7andy_32329711 今回の直木賞受賞作である。
 白石一文さんの作品では「この胸に深々と突き刺さる矢を抜け」を読んだことがあるが、今回の作品はそれとかなり文の調子が違う。白石さん自身が言うように、今回はかなり読者寄りに表現をしており、読者へのサービスも意識している。
 名門の家に生まれた男の人生の妙を丹念に描写している。主人公「明生」に寄り添っての表現なので、どう展開していくかは予想できないところがあり、それが興味を持続させる。人生とはそもそも予測がつかないものだから。
 若くしての出会いと別れは悲しい。愛する人たちが若くして亡くなっていくのは本当に悲しいことである。

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» この胸に深々と突き刺さる矢を抜け 上 白石 一文 [クロルデンのおすすめ小説]
『僕は必然の中で生きようと決めたんです。何かを選び取り自分の力で作り上げていく人生が虚構だとわかった以上、僕は人生の場面場面で自分にとって不必要なものを切り捨てていく人生を選択するしかない。』 人生というものは、言ってみれば手の中に握りこんだ数十個のパ..... [続きを読む]

受信: 2010/02/06 午後 09時24分

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