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2009/09/01

終の住処

7andy_32285212 磯崎憲一郎さんの芥川賞受賞作品である。
 幻想的なシーンも多いが、ぴーんと張り詰めた、いい意味での緊張感のある世界を作っている。透明感があるとともに、凝縮された文章である。
 主人公の「彼」の30代から50代にかけて、結婚してからの20数年間を描いている。
 妻との関係は小説になる。不機嫌な妻である。11年間も口を利かなかった時期があるとは!
 夜泣きで子育てに苦しんだ娘が一人いる。母との関係も面白い。
 とにかく男にとって、母、妻、娘とは実に重い女性関係である。
 この小説では、家を建てることは大きな事件である。11年ぶりに夫婦の会話を再開したのだから。そして、車抜きの生活を選択した。

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