教育と平等
苅谷剛彦さんの仕事には感心している。
従来から教育の格差や階層といった課題、大衆教育社会の成立などのテーマをいち早く取り上げ、掘り下げてきた。今回は教育財政を素材にして、「平等」の問題を考察している。分析すべき教育財政といった対象をしっかりとした視点で捉えている。
私も同世代で、同じ空気を吸って学んでいただけに共感するところ大である。もちろん、苅谷さんの方がかなり深い洞察である。
私の方は彼より戦後教育に対する思い入れは強い。書生っぽい感覚と言えるかもしれないが、この感覚の持ち主の方が情熱的な教師が多かったような気がしていたからである。
今は刈谷さんのような視点を持てる教師が素晴らしい教師と言えそうである。それほど、格差や階層(逆から見れば平等)の問題を避けて通れない。
刈谷さんはこの秋、東京大学からオックスフォード大学へ転進する。自由と平等の問題を広い視野から追究していくことだろう。
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