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2009/04/24

社会学入門

7andy_31697771 「人間と社会の未来」という副題が付いている見田宗介さんの岩波新書である。
 見田さんの本には毎回、目を開かせてもらっている。
 まずは、自分のテーマを追い続けること、たとえ知の分野の越境をしてでも、というのが社会学の魂だ、ということである。見田さんの場合の終生のテーマは「死とニヒリズム」と「愛とエゴイズム」だそうだ。
 次に、論理の骨格、骨太の論理を示すことである。一方で、きめ細やかな感性も持ち合わせたい。
 様々な論理の骨格を示してくれているので、参考になること大であるが、その中で一番私が印象に残ったのは次のことである。
 人類の産業革命(対自然関係)と情報革命(対人間関係)の歴史である。それぞれの革命を産業革命、情報革命の順番に記す。
 0次革命 道具化と言語 (これによって人間社会が誕生)
 1次革命 農耕化と文字 (これによって文明社会が誕生)
 2次革命 工業化とマス・メディア (これによって近代社会が誕生)
 3次革命 消費化と「情報化」 (これによって現代社会が誕生)
 4次革命はいかに?

 この他の考察としては、近代になって得たものと失ったものの見方が鋭い。時間というものが近代以降は「使われる」ものになってしまった。それ以前は時間は「生きられる」ものではなかったか。
 それから「被支配者の自立のために支配者がなしうることは、支配者自身が自立すること、被支配者への依存をやめること」である。

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