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2009/04/19

君たちはどう生きるか

7andy_31691484 吉野源三郎の昭和12年の本である。
 三木清「人生論ノート」に続いて、戦前の素晴らしい本に出合えた。凛としている。見方、考え方、志が高い、まさに古典になっている。
 天動説から地動説へ、これは自分中心の見方からの脱却である。主人公コペル君のこのあだ名はコペルニクスから取られている。
 戦前の貧困が描かれている。これが古臭いと捉えられていた時もあったみたいだが、現在の格差問題からみると、時代を超えた優れた問題提起であることが分かる。
 コペル君はヒーロー的主人公ではない。むしろ後悔する人間である。その後悔を人生の糧にできる人間である。そこが素晴らしい。
 この戦前の本を理解できる自分がうれしい。それだけ私は古い教養しか持っていないのかもしれないが、とにかくこの本から感動をもらえた。
 戦前の昭和の時代は東京にサラリーマン社会が出現・発展し、現在の東京という都市の体裁が整ってきた時代である。現在よりもひどい不況にも見舞われた時代である。現代から参照することが多い時代とも言える。

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