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2009/01/03

人間の覚悟

7andy_32160228 暗い時代の暗い話である。
 五木寛之さんは太平洋戦争の際、北朝鮮の平壌(ピョンヤン)から引き揚げの経験を持っている。その時にお母さんを亡くすなど苦しい状況に追い込まれた。だから、基本的に国家というものを信用していない。そのことがこの本の背景にある。
 「現実を『明らかに究める』必要がある。そして、それを引き受ける覚悟が必要である。たとえそれがどれだけ憂鬱なものだとしても。」
 「人間は荒波の中を必死で泳いでいるつもりでも、大きな潮には流されつづけるのだ」
 「世の中というものはものすごく不合理で、人間は非条理なものだという感覚は常にもっておいたほうがいい。」
 このほか、老いることや人生の下り坂についての話も入っているが、五木さんは人生の後半をかなり肯定的に捉えている。

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