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2005/08/30

震度0

31562873 「半落ち」、「クライマーズ・ハイ」に続いて、横山秀夫の「震度0」(朝日新聞社)を読んだ。
 県警の幹部である警務課長が失踪した。これによって県警本部長と5人の部長がそれぞれの利害と疑念が渦巻く密室劇を演ずることになる。そこには野心と保身が激しく交錯する。
 出世争い、権力闘争、利害の衝突、どろどろした嫉妬など、本当に嫌になる場面が続く。極端に戯画化されているところもあるので、滑稽に見える場面も多い。
 日本の旧軍部(陸軍対海軍)もこのような権力闘争的なところが多分にあったという、またどのような組織にも多かれ少なかれこのような争いがあるともいえる。だから、今の日本の組織ドラマとなる。
 男同士だけの争いのようでいて、その妻(女)も巻き込まれるのは悲劇でもあり、あほらしくもある。妻も一緒に右往左往している。
 また、組織は各人が持っている情報を隠蔽しだしたら、機能しなくなることもよく表現されている。情報の共有化がなされていないと、組織は脆く崩れだす。
 最後になってやっと警察の誇りのようなものが少し見えてきて、微かな希望が持てる。しかし、これからどうなるか、先が読めない中で話は終わる。
 このミステリーもやがて、映画かテレビドラマになると思うが、私が作るとしたら、失踪した警務課長とその妻を中心にストーリーを展開させると思う。野心と保身のドラマを中心にすると、腹立たしくなり見たくない気持ちになるからである。映画「半落ち」も夫婦の話を中心に据えて、多くの人の共感を得た。

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