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2005/06/19

ミリオンダラー・ベイビー

enter クリント・イーストウッドはものすごく映画を知っている人だ。映画を愛し、映画を信じ、映画で最大限に表現できる素晴らしい人だ。
 実の娘に縁を絶たれた初老のトレーナー(クリント・イーストウッド)と家族の愛に恵まれない女性ボクサー(ヒラリー・スワンク)との強い絆の物語。そのトレーナーのジムにいる元ボクサーの雑用係(モーガン・フリーマン)が絡む。
 これは血のつながりがない父と娘の物語である。(平行して血のつながりがない父と息子の物語も脇のストーリーとしてあることも私は注目している。)
 この映画は高度に練られた脚本と演技に支えられている。脚本は動と静の場面が巧みに配置されているとともに、どの場面にも意味を持たせ、無駄がない。実の娘を登場させないなど、うまくそぎ落とされた話の展開は一直線に進んでいく。だから逆に、描き出されている場面はどれも味わい深い。2人の初老男性のシーンでのセリフ、声の出し方、表情、動作などの絡みは完璧といってよく、本当にしびれる。
 アカデミー賞主要4部門(作品賞、監督賞、主演女優賞、助演男優賞)は当然である。
 しかし、ラストの話は重いテーマであり、私としては素直に納得はしていない。

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