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2005/05/02

アインシュタインの宇宙遺産

31487482 「100歳になった相対性理論(アインシュタインの宇宙遺産)」(福江純著 講談社)を読んだ。
 今年は世界物理年である。今から100年前の1905年、アインシュタインは相対性理論のみならず、光電効果、ブラウン運動に関する論文も書き、「奇跡の年」と呼ばれた。今日の現代物理学を切り開いた年を記念しての世界物理年である。
 この本は相対性理論が誕生してから今日までの100年の展開を追っている。
 相対性理論によって、空間と時間が理論的に統合され、物質とエネルギーも統合された。さらにこれらの関係が光、重力によって統一的に捉えられるようになった。そこから、ブラックホール、ビッグバーン(宇宙誕生、宇宙膨張)が解明される。さらに、宇宙の果ての活動的天体であるクエーサー、宇宙誕生初期のインフレーション、それから宇宙の歴史も少しずつわかってきた。これからの課題としては相対性理論と量子力学との理論的統合だという話も出てきている。
 この100年間、アインシュタインのおかげで、実にスリリングな科学的宇宙理論の発展があった。
 哲学において、宇宙・世界というのは常に大きなテーマであった。科学的知見が哲学にも影響している。宇宙観は科学によって決して無味乾燥になったのではなく、より豊かになったと思う。

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